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たびのはなうた

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たびのことー見たもの食べたものいろんなもののおぼえがき

インドネシア編2

バリ島に来ています。

バリ、旅行をしていて一度は来てみたかった場所の一つでした。
ここには様々なものがある気がしていた。イスラム教国インドネシアの中では珍しくバリ・ヒンドゥー(東南アジアによく見られる精霊信仰とインドのヒンドゥー教がミックスされたもの。日本の祖先信仰のルーツの様なものも垣間見られる)を信仰し、金属の打楽器のみで編成されたガムランと呼ばれるオーケストラ、百人規模の男たちのケチャという掛け声のみで表現されるケチャ・ダンスに代表される多種多様な伝統舞踊など。

録音天国です。

バリ島自体はそれほど大きな島ではなく、一日もあれば一周できるくらいの大きさで、僕たちはそのほぼ中央あたりにあるウブドという所に滞在中です。
バリといえば美しい海でゆったりと過ごすというイメージですが、ウブドは内陸なので海はありません。
その代りここはバリの伝統芸能の中心地なので毎日村の何処かの旧王宮で有名な楽団の演奏を聴くことができ、かなり貴重な体験をしています。
来日公演なんて滅多にないし、あってもチケットが高すぎて行けないですから。

昨日はウブドの隣村、プリアカン王宮という所にグヌン・サリ楽団の公演を見に行ってきました。
この楽団は20世紀初頭のバリ・ルネッサンス(伝統芸術復興運動)の旗手となった楽団で、1950年代にバリのガムラン楽団として初めて海外公演をおこなったことでも知られています。

もの凄い演奏でした。もちろん録音。

ちょっと専門的な話になりますけどガムランという音楽形態は通常10人~20人くらいの奏者によって舞踊とともに演奏されますが、西洋音楽などとは異なり転調の概念がありません。
打楽器は一部の楽器を除き調を変えることが出来ないですから当然ですが、そこらへんはインド古典音楽と理論的には少し似ているかもしれません。
従って演奏のクオリティを決定するのはアンサンブルの緻密さに負うところが大です。
例えば同じ4小節でも(バリのガムランは舞踊ありきの演奏なのでだいたい4拍子系のリズムです。これに対しジャワのガムランは歌が入ることがあり、拍子も変拍子系など複雑なものもありました。)、各楽器がそれぞれ異なった譜割(2,3,4,8,16,32符音符など)に基づいてメロディとリズムを進行させていくのでその組み合わせでかなりの数のアンサンブルが組めることになります。

昨日見たグヌン・サリ、どれをとっても一級品でした。
音源、どこかにアップできるといいな。

そんなわけで海ナシ県在住者としてはバリにきても山暮らし、もっぱら音楽鑑賞に日々を費やしているわけです。
ちなみにこのウブド、僕的にはヒッピーが発見した隠れ里的なイメージで来たのですが、現在はかなりというかもの凄く開発が進んでおり、スーパー観光地化しております。
スターバックスもサークルKもあるからね。(現在もスタバでネット中、嫁はエステ。。。)
物価も思っていた以上に高いよ。どんどん目減りしていくお金にちょっと焦っています。
涼しいのはいいんだけれど。

それでは、また。
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これがガムランの演奏風景。実際は写真に写りきらない奏者があと10人はいる。
いろんな年齢層の奏者で編成されているが、やはりジジイの演奏がスゴイ。実力と経験に裏打ちされたすっとぼけ具合が絶妙。こうありたいモンである。
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バリ古典舞踊の一風景。ラーマーヤナというインド古典文学を題材にした劇なのだが、読んだことない俺達にはストーリーがあまりよく理解できない。しかし演者の手足の動き、特に目の動きと音楽とのシンクロ具合がバッチリで鳥肌モンだった。
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ナシ・チャンプル、インドネシアでの俺達の主食。
ほぼ毎日これだがおかずは日替わりでいろいろ作られるので意外と飽きない。何種類のおかずをチョイスするかにもよるがだいたい一皿100円ほど。

それから音源をブログにアップしたいときってどうすればいいんかね??
誰か知ってたら教えてください。
by hiro--11 | 2011-07-31 16:16

by hiro--11